hanakosaanのブログ

猫と暮らす日々を気ままに書いてます。

大阪のおばさん。

こんばんわ。hanakoです。


 私の住む街は夏祭りの真っ最中です。

 私が住んでいる場所はお祭りが行われている所のすぐ近く。
 夕方になると沢山のひとが通ります。

 「hanako!」時折私の名前が。多分、悪友。

 頼むから騒がないでくれよ。😅😅😰


     今日も夕方になると祭り囃子が。
 その音につられたように裏の大阪のおばさんが私の所に顔を出した。

 大阪のおばさんは私の家の裏に住んでいる。
 歳は70才位。4年くらい前に引っ越してきた。
 実は花屋さんのお客様としてはかなり前から顔見知りだった。
 旦那さんが亡くなって会社の寮を出なくてはならなくて偶然に越してきたのが私の家の裏だった。
 それ以来私はなぜかおばさんの娘になってしまった😅


 おばさんの自己申告によると、大阪の大きな商店街の床屋さんに生まれて名古屋の大きな会社の社長さんの家に嫁いだそうだ。(なぜかすべてに大きながつく。)

   子供2人をもうけて何不自由なく暮らしていたけれど、子供を置いて家を出た。
 そして関東に来たらしい。
 
 水商売を始めて3階建てのビルを建てるほど儲けたのだが、どんぶり勘定が災いして脱税で多額の追徴金を払わなくてはならなくなり、持ち物すべてを売り払って、常連さんだった後にご主人になる男性が住んでいたこの街に来たらしい。
  
 良く言えば人懐っこい。悪く言えば馴れ馴れしい。
 私は苦手だ。
 「あんたを娘みたいに思ってる。」と顔を見ると連発される。これも苦手。
 実の母親ともうまく付き合えなかった私に、もう一人母親が増えたらたまったものではない。
 私の所に干してあった茶色いバスタオルを汚れているから捨てろと花柄のバスタオルに替えて行くような事をする。
 ありがたいような、ありがたくないような。  

 今日も近所にある中華料理屋さんのチャーハンを持ってきてくれた。


 いつもの元気がないな。

 体の調子が良くないらしい。
「うちは、もうそんなに長生きはできないと思うよ。自分の体は自分が一番良く知ってるから」そんな事を言っていた。

 確かに最近弱くなったような気がする。

 「好きなことして子供泣かせて、最後はろくな死に方せんね。」
 
 子供さんには会いたくないの?
 「今さら会えないよ。」淋しそうに言った。

 私を娘にするよりも、本当の子供達に会ったほうがいい。もし、本当に終わりが近いのなら。

 「お祭り、見に行こう」
 二人で通りの方に行った。
 子供たちが元気によさこい踊りを踊っている。
 それを見る横顔は弱々しかった。

 いつか、人生という祭りが終わる。

 おばさんは、祭りの終わりをどう締めくくるのだろう。
 好きなことをして生きてきた。
 そう言ってたね。
 ならば最後まで、最後の最後まで好きなことをして生きてよ。


 私を娘だと思ってくれているのなら。
 
 長生きしてください。