hanakosaanのブログ

猫と暮らす日々を気ままに書いてます。

上履き小僧。

こんばんわ。hanakoです。

 

 今日は雨、今日も雨☔

 台風の影響でしょうか。

 連休は雨になってしまいました。残念。

 気になる私のくせっ毛は爆発全開⤵

 

  夕方、スーパーへ買い物に。

 

 レジに並ぶと前に鬼平がいた。

 

 鬼平は私が中学生の時にいた先生。

 いつも竹刀を持って歩いている恐い先生。

 もちろん鬼平はあだな。

 怒る顔が鬼のように恐いのと本名の公平の平をつけて鬼平

 

 3年生の時、体育館掃除になった。

 校舎から体育館に行くには渡り廊下を通らなければならない。かなりの遠回り。

 目の前に体育館があるのに何故まわらなくてはならないのか?

 私は校舎から体育館まで走った。

 

 「hanako!!!」 怒鳴り声。

 

 体育館の入り口で鬼平が恐い顔をしている。

 

 「上履きのままで外へ出るな!」

 怒鳴られた。

 

 次の日も、次の日も、私は鬼平に怒鳴られた。

 「上履き小僧!」 ん?私の事?💢

  鬼平は私を「上履き小僧」と命名した。

 

    結局、体育館掃除の期間中私は毎日鬼平に怒鳴られた。

 

 鬼平は書道の先生。

 学校に1人しかいなかったので、全学年全クラスを受け持っていた。

 当然私のクラスの授業にも来ていた。

 私の書いた文字を赤い墨汁で直しながら

 「おまえは、素直ないい字を書くのに、なんで性格は上履き小僧なんだ。」と苦笑した。

 その頃の私は自分の殻に閉じこもる暗い子だった。

 素直に生きていたら、壊れそうだった

 だから 鬼平に反抗し続けた。

 

 

 花屋さんで仕事を始めて鬼平と再会した。

 花屋さんの近くにある小学校に配達に行った時、職員室に鬼平がいた。

 なんと、校長先生になっていた。

 「hanakoさん、久しぶりです。元気そうですね。」 敬語で話す鬼平にとまどった。

 あの、恐い鬼平がいなかった。

 

 今年の春、鬼平は先生を退職した。

 久しぶりに見た鬼平は小さくなったようだった。普通のおじいちゃんだった。

 自分の孫よりも若いアルバイトの子が差し出すレシートを何度もお礼を言いながら受けとる鬼平

 立派な人だったんだな。

 

 私に気がついた。

 「久しぶりだな、上履き小僧」

 覚えていてくれたんだ。

 

 私は初めて

 鬼平に深々と頭を下げた。

 

 中学生の時のお詫びも込めながら。