hanakosaanのブログ

猫と暮らす日々を気ままに書いてます。

闘志。

こんばんわ。hanakoです。

 

 今日は午後から雨でした。

 今はすっかり止んで星空が。

 変わりやすいお天気です。

 これも春だからなのかなぁ?

 

 家に帰ってからずっと

 THE BLUE HEARTSを聴きながら

 座椅子に座って天井を見続けています。

     

     実はBLUE HEARTSを聴くときは

 機嫌が良くない。

 沸々と湧いてくるような怒りが

 甲本ヒロトの歌声に妙にヒットします。

 

 

 「市場で仕入れた鉢物の花がおかしい。」

 仲良くしている地元の花屋さんからSOSが入った。

 ??? 確かお店、切花専門だったよなぁ。

 

 夕方仕事を終えて行ってみると

 店中の床に鉢に入った花が置かれていた。

 茎の長いタイプの花。

 見ると茎がにょろにょろに曲がっている。

 あぁ 水を切ってしまってあわてて夕方水をやって暖房の部屋に入れたな。

 「明日納品なのに、この形の悪さじゃ

  恥ずかしくて納品できないわ。」

 

 たしかに😅

 

      私は新聞紙で筒を作り、水をあげた苗にかぶせた。

 全ての花に効果があるわけではないけれど、

これで明日の朝には少し見映えがよくなるだろう。

 

 ところで

 この鉢花、どこに納品なの?

 ひとつひとつ、きれいにラッピングしてあるね。

 さすがだなぁ。

 

 納品先を聞いてビックリした。

 一昨年まで花屋さんで納品していた小学校。

 つまり、私と同僚がやっていた仕事。

 卒業生にあげる花。

 

 去年からいきなり注文が入らなくなった。

 しかも何校も。

 おかしいなぁと思っていた。

 

 「ラッピングが出来る所が無いって。」

 そっかぁ やっぱり。

 問題は ラッピングだったんだ。

 

 実は私と花屋さんの社長とは

 このラッピングでよくぶつかった。

 

 花屋さんの社長はラッピングが大嫌いだ。

 時間ばかりかかって割りがあわないと

 よく文句を言った。

 

 しかし 綺麗でなんぼの花。

 見栄えがすべてだ。

 

 今どきラッピングをしない花屋など考えられない。

 花壇苗だけが花ではない。

 贈り物 飾る物を意識して行かなくては

 鉢花の需要は伸びないと私は思っている。

 そんな細々した事をやっている私達を非効率だと社長は冷笑した。

 

 

 小学校からの注文は自宅の電話に入るので

 直接学校と話すのは社長か奥さんだ。

 

 今日、知り合いの花屋さんと話して察しがついた

 

 ラッピングを断ったんだ。

 だから注文が入らなくなった。

 

 それが理由だった事を知ってか知らずか

 店に原因があるように言ったんだ。

 店の売れ行きが悪いと。

 

 そして私は

 自分の思いに疑問を抱いてしまった。

 

 

 ラッピングをして

 綺麗に着飾った花達。

 人生の門出を祝う記念の品。

 

 うゎ!っと目を見開くお客様の顔が好きだ。

 思わずテンションが上がる笑顔。

 そんなきっかけを作れるのがうれしい。

 私はそう思っていた。

 

 

 同僚に話すと

 「hanakoさんの考え方が正しかったって事じゃないですか。ラッピング渋った結果がこれですよ。ただ咲いてれば売れる時代じゃないに。」そう言ってくれた。

 

 それはうれしい。

 だけどね

 

 花屋さんは社長の物だ。

 社長の考え方ひとつだ。

 

 ちまちまと飾り付けてたかだか数百の花。

 注文が来なくなったって

 社長は痛くもかゆくもないんだよ。

 

 嫌なら離れるしかない。

 でも 生活はできるの?

 

 それが 悔しいんだ。

 腹立たしいんだ。

 

 

 バブルに乗って花屋を大きくした。

 後継者はいない。

 60代半ば。

 毎日のように孫が遊びに来る。

 

 もう 守りに入っているよ。

 波風たてずに今のまま。

 余計な事はするな。

 最近の仕事の様子を見て察する事ができる。

 それは ひとそれぞれ。

 良いとも、悪いとも言えない。

 

 ただ 手を緩めたひとに 

 私は、自分の力を使いたくない。

 

 私はどんなことがあっても守りには入らない。

 

 

 取り返すよ。

 

 私の仕事として。

 

 

 BLUE HEARTSの音楽が

 私の怒りを闘志に変えて行く。

 

 

 静かに 静かに。

 

 

 このままじゃ

 終われないよ。