hanakosaanのブログ

猫と暮らす日々を気ままに書いてます。

奇跡。

こんばんは。hanakoです。

 

 寒いなぁ。

 曇りの今日は特に寒く感じる。

 

 畑で葉ボタンを掘っていると

 

   hanakoさーん!

 

 近所のおばあちゃんが小走りにやってきた。

 

   耳 ガンじゃなかったの。

 

 あぁ よかった。

 心配事が1つ減った。

 

 おばあちゃんにもらったクリームパン

 美味しかった。

 

 

 お昼休憩に友人の家へ。

 ランチを一緒に食べる約束だった。

 

 看護師の友人は今日がボーナス。

 いいなぁ。

 

 今日は私の奢りね

 近くのお店からお弁当を頼んでくれた。

 

 すごいねぇ

 おかずがいっぱい入ってるね。

 美味しいね。

 

 ご馳走してもらったから

 なおさら美味しいよ(*^.^*)

 

   そう言えば

   二段とびが入院してきたよ。

 

 二段とびとは先生のあだ名。

 私達が中3の時に新任として来た。

 

 大学時代陸上をやっていて

 スラリとした美人。

 あっという間に生徒の人気者になった。

 

 英語はあまり好きじゃなかったし

 もともとマイナーな私は

 親しくなるつもりもなかった。

 

 

 ある日

 朝練の後片付けが遅くなり

 1時間目の授業に遅刻しそうになった。

 

 3年生の教室は3階。

 私は階段を2段抜かしで昇りはじめた。

 

 すると 

 私の前を2段抜かしで昇るひとが。

 

 あっ!

 先生。

 

 私に気がついた先生は苦笑い。

 

 それから私は先生を2段抜かしならぬ

 陸上にひっかけて2段とびと呼んだ。

 

   hanakoの事話したらね

   かりてる本を返したいって。

 

 あぁ 三島由紀夫の本ね。

 本はあまり読まないから面白い本を貸してって言うから貸したんだよ。

 ちょっと意地悪したんだ。

 たぶん読めなかったんだな。

 そのまま卒業になっちゃったんだよ。

 

   どうする?

   会いに来る?

 

 今 忙しいしなぁ。

 

   会いに来るなら

   早いほうがいいよ。

 

 えっ?

 

   たぶん

   そんなに長くはないと思う。

 

 言葉が出なかった。

 

 本を返したい。

 先生は気がついているのだろうか。

 次の桜を見ることが出来ないかもしれないことを。

 

 もともと持病があったらしい。

 それが理由で陸上をあきらめた。

 

 いつも運動会では注目の的だった。

 颯爽とトラックを走った。

 

 2段抜かしで階段昇ったじゃない。

 

 どこかで

 元気に暮らしていると思っていた。

 

 それが

 こんな形でまた会うことになるとは

 

 さよならを

 言うために会うなんて。

 

 会うのが怖い?

 怖いさ

 お別れなんて言いたくないよ。

 

 私は決めた。

 

 二段とびに伝えて

 今 忙しくて会いに行けないから

 早く退院して

 花屋さんに返しに来てくれって。

 

 私は友人に伝えた。

 

 

 待っているよ

 奇跡が起こることを祈ってる。

 

 

 きっと元気になって

 先生と会えるって。