hanakosaanのブログ

猫と暮らす日々を気ままに書いてます。

酔っぱらい。

こんばんわ。hanakoです。

 

 なんとなく曇り。

 なんとなく忙しい。

 

 なんとなく クリアでない私。

 

 仕事を終えて家に帰ると

 裏に住む大阪のおばさんに捕まった😅😅😅

 

    そのまま近くのラーメン屋さんへ連行された。

 

 チャーシューめんをすすりながら

 右から左の愚痴を聞く。

 

 斜め右の椅子席に一人で女の人が座っていた。

 かなり酔っぱらっているみたい。

 意味のわからない事を話している。

 

 こんな場所で

 500の缶チューハイ1本くらいで酔いつぶれるなよ

 

    しかも絡み酒

 たちが悪いなぁ。

 

 

 父親を思い出した。

 

 私の父親はアルコール依存症だった。

 仕事の帰りに家の近くのお寿司屋さんに寄り 

 毎晩のように酔いつぶれていた。

 

 母親は私を迎えに行かせた。

 私が行くと 

 どんなに酔いつぶれていても

 父親は起きて素直に帰るから。

 

 もちろん私は迎えに行くのが大嫌いだった。

 

 半分母親に脅されたように

 私は毎晩 お寿司屋さんに迎えに行った。

 嫌で嫌でたまらなかった。

 でも

 NOという選択はないのだ。

 

 お寿司屋さんの戸を開けると

 中にいるお客さんの目が一斉にこちらを見た。

 好奇心と憐れみの目。

 私は小さく固まった。

 

 一番奥のいつもの席で

 父親は酔いつぶれて眠っていた。

 

 好奇の視線を浴びながら

 カウンター席の後ろを通って

 父親の背中を叩く。

 

  パパ 帰ろう。

 

 私の声を聞くと

 父親が薄目を開けた。

 酒に酔った 赤い目。

 酒くさい息。

 

 ゆっくりと起き上がって

 父親は私の後をゾンビのように歩いた。

 

 店を出た 暗い坂道。

 何も話さず 私たちは歩いた。

 よろけながらついてくる父親を

 私は気遣い

 そして 軽蔑した。

 

 家に帰ると

 母親のヒステリックな声が聞こえた

 二人の愚かな言い争いが始まる。

 

 私は隣の部屋で

 身を小さくしていた。

 

 やがて父親は身を滅ぼし

 ひとり 死んでいった。

 

 

 

 お酒に逃げても

 いいことはないんだよ。

 

 そんなことして

 だれかにかまってもらっても

 寂しさは埋まらない。

 

 酔って絡み続ける女の人。

 あなたは気づいてくれたらいいな。

 

 私の父親はとうとう気づかなかった。

 

 自分を粗末にしちゃいけない。

 あなたは

 大切な物を 持っていたのに。

 

 

 思わぬ所で父親の事を思い出した。

 でも

 もう父親の事は忘れよう。

 

 

 繊細な

 優しいひとだった。

 

 母親はそう言っていたよ。

 

 そして

 おまえはそっくりだって言ってた。

 

 

 うれしくもないや。