hanakosaanのブログ

猫と暮らす日々を気ままに書いてます。

呪縛。

こんばんわ。hanakoです。

 

 台風が四国に近づきました。

 関東地方も強い風が吹いています。

 

 暑さが戻ってしまった😰😰😰

    今日も40度のハウスは蒸し風呂状態。

 いったい いつまで続くのかなぁ。

 

 

 昨日は母親の命日でした。

 特別に何をした訳ではないのですが

 1年に1回だけ母親を思い出す日です。

 

 

 

 ブログに書くことはやめようと思ったのですが

 やはり書き留めておこうと思います。

 

 

 

 アルコール依存症の私の父親と離婚し

 8歳年下の今の父親と再婚した母親。

 やり方がメチャクチャでした。

 父親が家を出てから3日後に

 今の父親が家に住み出したのですから。

 

 母親はそういう事が平気で出来るひとだった。

 だってお父さんが押し掛けてきちゃったんだもん。

 断る事はできたはずだよね?

 

 

 その父親も子供過ぎるわがままな人で

 気に入らないと手をあげた。

 私はいつも小さくなっていた。

 

 そんなメチャクチャな事を

 母親はこう言ったのです。

 

  あなたの幸せのためだから。

  あなたの幸せのために新しいお父さんと

  結婚したの。

 

 子供の私は罪悪感を抱いた。

 母親を苦労させてしまったのは私だと。

 私のために母親は新しい父親に叩かれているのだと

 

 私はだんだん歪んで行った。

 心が壊れてしまった。

 

 

 今なら言います。

 

  それは善という名の悪だよ。

 

 大人になって母親のやった事の意味がわかるようになった時

 私は母親を軽蔑するようになりました。

 嫌悪感すら持った。

 

 あなたは母親ではなく女だった。

 

 外から見れば

 母親は立派なひとでした。

 子供想いなひと。

 世話好きなひと。

 まわりのひとが母親を誉めるほど

 私は心の中で冷笑していた。

 

 それから亡くなるまで

 母親は善という名の悪を振りかざした。

 

 悪気は無いのです。

 だからなおさらたちが悪い。

 

 でもね

 子供はあなたの所有物では無いのです。

 あなたの思う通りにしてはいけない。

 親子であっても一体ではない。

 それが わからなかったね。

 

 親だから。

 子供だから。

 その言葉を殺し文句によく使った。

 泣き脅した。

 

 

 亡くなるとき

 私がベッドにしがみついて泣くと思った?

 いや

 子供ならそうすべきだと思ったのでしょう。

 

 私は遠くから見ていた。

 

 それが

 私の復讐だった。

 

 

 次の日

 不思議な事がありました。

 

 私の家の前に大きな蛇がいた。

 

 こんな住宅街に

 なぜこんな蛇がいるのか。

 遊びに来ていた猫を食べてしまうんじゃ

 ないかと思うほど大きな蛇だった。

 

 私はなぜか

 その蛇が母親の生まれ変わった姿だと思った。

 

 母親を蛇と思うなんてなんて親不孝もの。

 確かにその通りです。

 でも 私は母親が来たのだと感じた。

 

 熱心なキリスト教の信者だった母親。

 たしか 蛇は

 聖書の中では卑しい生き物だ。

 

 あなたは 

 なぜ その姿でやって来たのか。

 私の妄想なのだろうか。

 

 それとも神が

 あなたが私にした罪を

 蛇の姿にして償わせたのか。

 

 私に対する恨みだと私は思った。

 あなたを許さないと言われているような気がした。

 

  子供なのに。

  あなたを私はこんなに愛していたのに。

  

  なぜ 私の手を握りながら

  その死を惜しまなかったのか。

 

  私はあなたの母親なのに。

 

 

 もう やめようよ。

 

 ごめんね 親不孝で。

 

 私はもう 

 ひとりで生きて行く事にしたんだよ。

 

 あなたの思い通りにはならない。

 

 私は 私なんだ。

 

 

 

 蛇はいつの間にか姿を消していました。

 あれから1度もあの蛇を見たことはありません。

 

 毎年命日が来ると

 あの蛇の事を思い出します。

 

 

 母親に対する感情は今はもう何もありません。

 悲しいかな

 こんな親子もいるのです。

 

 私はありのままを受け入れる事にしました。

 

 母親を愛せない私を。

 

 心のどこかに

 いつも冷たさを感じている自分がいる事を。

 

 

 もうこれで

 母親の事は終わりにします。

 長かった呪縛はとけたのですから。

 

 毎年命日には

 静かに冥福を祈ることにしましょう。

 

 

 さようなら お母さん。