hanakosaanのブログ

猫と暮らす日々を気ままに書いてます。

答え。

こんばんわ。hanakoです。

 

 クリスマスイブ。

 強かった風もおさまって静かな夜です。

 

 キリスト誕生の日。

 教会では厳かなミサが執り行われているのでしょう

 

 みなさんは神様は存在すると思いますか?

 

 

 

 悪いことすると神様のバチが当たるよ。

 幼い頃お祖母ちゃんによく言われました。

 

 毎日仏壇の前でお経を唱えるお祖母ちゃん。

 神社の境内で遊び

 夏祭りや教会から聞こえる讃美歌を歌う声。

 日々の生活の中に当たり前のようにあった。

 

 いつの間にか神様の存在は

 疑う事もなく私の中に入りこみました。

 

 家の近くに盆栽を育てているお爺ちゃんがいました

 私はその家の庭で盆栽を見るのが大好きでした。

 そこで初めて箱庭を見ました。

 

 箱庭って知っていますか?

 盆栽の鉢の中に白石をひいて川にみたて

 そこにミニチュアの船を置き

 川辺に家を置いてみたりして風景を作る。

 

 そんなふうに

 盆栽の鉢の中に様々な風景を作るのです。

 

 その箱庭を見た時

 きっと神様は箱庭のように世界を作ったのだと

 私は思いました。

 世界は神様の箱庭なのだと。

 

 そして今も天から自分の作った箱庭の中の

 私達を見ているのだと。

 

 それが5歳くらいの時の事。

 

 それから神様に話しかるようになりました。

 空を見て夕焼けを見て

 悲しいこと 嬉しいこと。

 神様は私の味方だと思っていた。

 困った時に助けてくれるひとなのだと。

 

 大人になって

 母親がクリスチャンになった時

 神様は父親だと言いました。

 私たちを愛しているのだと。

 

 熱心なクリスチャンだった母親。

 でも 私は母親が嫌いだった。

 信者同士と家の中の母親は違うひとだった。

 

 信者のひとたちにも親しみは感じなかった。

 

 バラバラの家族。

 涙も出ない母の最後。

 私は母の手すら握ることはなかった。

 

 あの惨めな最後を

 神様は見ていたのだろうか。

 

 神様は祈りに応えてくれる。

 信ずる者は救われる。

 母親は 救われたのだろうか。

 

 

 

 世界では宗教の名のもとに戦争が起きる。

 神様はなぜ沈黙を守るのか。

 あなたの子供達が傷つけあっているのに。

 

 

 3年前。

 私はある事を神様に話しかけました。

 どうしても答えが欲しいと。

 

 でも

 やはり答えはなかった。

 

 信仰が足りないから

 信者じゃないから

 時ではないから

 

 様々な言い訳があるのでしょう。

 その言い訳に

 陶酔して行くひとたちもいる。

 

 でも

 子供が泣いていたら声をかけませんか?

 自分の子供ではないから

 今は忙しいから

 そんな理由で無視をしますか?

 

 

 私は泣きながら神様に問いかけたのです。

 本当にあなたが存在するのなら答えが欲しい

 あなたの存在を確信したいと。

 

 でも 答えはなかった。

 

 

 宗教って何でしょう。

 神様って存在するのでしょうか。

 

 たぶん

 私はその答えを得ることは出来ないでしょう

 明確な答えは無いのかもしれない。

 でも今はそれで良かったと思っています。

 

 なぜならその事で

 私は自分の足で歩く決心が出来たから。

 

 まっすぐに前を見て

 1歩ずつ私は自分の力で歩き出したのです。

 

 ストーブにかかるケトルの湯気の音。

 

 聖夜は静かに更けて行きます。