hanakosaanのブログ

猫と暮らす日々を気ままに書いてます。

この時。

こんばんわ。hanakoです。

 

 どんよりとした空。

 雨が降ったり止んだり。

 

 まさしく梅雨真っ最中。

 

 こんな日に花を買いたくなるのかなぁ。

 どこか他人事のような虚ろな私😅😅😅

 

     ありがたいほどの来客は

 どこか迷惑な気もしている 罰当たりめ

 

 美味しいケーキも

 3日も食べ続けたら飽きるでしょ?

 そんな感覚なのです。

 

 

 クゥさんのしっぽを掴んで遊んでいると

 看護師の友人からLINEが来た。

 

  修が今日退院したよ。

  hanakoによろしくだって。

 

 そっかぁ。

 退院しちゃったのか。

 

 

 修は中学校の時の同級生。

 メチャクチャ頭が良かった。

 だけど 飄々としていて

 つかみどころがない変人タイプ。

 

 卒業アルバムに書かれていた似顔絵は

 目が横に線一本。

 それがものすごく似ている😅😅😅

 

    開いているのか開いていないのかわからない

 その目が

 なおさら理解不能な人格に見えた。

 

 話すとメチャクチャ面白かったんだけどね。

 見かけで損してたな。😅😅😅

 

    地元で1番の進学校に行って

 大学へ行ったのだろう。

 そう思っていたのだけれど

 誰も高校卒業からの彼を知っているひとが

 いなかった。

 

 そのうちに理髪店を営んでいた彼の実家が

 閉店し

 その数年後には実家があった所が更地に

 なってしまった。

 

 それでも誰も彼の行方を知らなかった。

 

 彼の近状がわかったのは半年前。

 偶然に友人の勤める病院に修が入院してきた。

 修は車椅子だった。

 

 友人が修から聞いた話では

 20代後半に脳腫瘍の後遺症で歩けなくなって

 しまったのだそうだ。

 

 不幸は重なるもので

 発病して間もなく父親が病気で亡くなり

 理髪店を辞め実家を手放した。

 

 母親と隣街へ引っ越し

 在宅勤務で仕事をしながら母親に世話をしてもらい

 暮らしていた。

 

 しかし数年前母親も亡くなり

 今は妹さんに世話をしてもらって

 隣街に暮らしている。

 

 病気が進行して

 修は友人の病院に入院した。

 そして友人がいる病棟で再会したのだ。

 

 

 実家や両親の話をすると

 

  俺はもう 帰れないからさ。

  手放したんだよ。

 

 大学へは行かず理容の専門学校に行き

 家を継ごうと思っていた矢先発病した。

 

 闘病の最中に父親が亡くなり

 自分も家を継げない体になると告げられた。

 

 悔しかっただろうな。

 

 でも 修はいつも笑っていた。

 看護師さんと冗談を言ったり

 友人と中学校の頃の話をしたり。

 

 諦めたのか

 悟ったのか

 修はいつも穏やかだった。

 

 ううん 諦めたんじゃない。

 全てを受け入れた強さと柔らかさがあった。

 

 

  今の事も出来ないのに

  先の事なんか考えてられるかよ。

 

 修の口癖だった。

 

 彼にとって

 今日が 今が すべてなんだ。

 

  修 転院したんだよ。

  間もなく 体が動かなくなるから。

  hanakoには言うなって言ってたけど

  リハビリの出来る施設に入ったんだよ。

 

 友人のLINEにそうあった。

 

 

 もう 修に会う事はないだろう。

 私に言うなと言うことはそういう事だね。

 

 だから

 

 私は毎日思うよ。

 

 修 あなたの今日が楽しかったらいいね。

 

 あなたがこの時を

 精一杯生きられますように。