hanakosaanのブログ

猫と暮らす日々を気ままに書いてます。

乗り切れるよ。

こんばんわ。hanakoです。

 

 春の高校野球が中止になった。

 泣いている出場校の選手達が可哀想だった。

 

 明日は地元の中学校が卒業式だ。

 

 出席は卒業生と各担任と校長。

 一人の生徒に父兄2人まで来賓は無し。

 卒業証書授与は代表だけ。

 歌はなし。

 送辞 答辞もない。

 

 とにかく急いで。

 集まる時間を少なく。

 

 一生に一度の事なのになぁ。

 卒業式出来るだけマシ?

 そんな言葉も聞こえてくる。

 

 トイレットペーパーはスーパーに並ぶようになったけれど

 マスクは相変わらずまったく入荷がない。

  

 国がマスクを買い取り出してから

 尚更ちまたにマスクが無くなった気がする。

 増産したなんて信じられない位品薄だ。

 

 なんだか落ち着かない

 暗い気持ち。

 

 今日気がついた。

 3.11の時と同じ気持ちだ。

 

 考えもしなかった大きな地震

 目に見える光景は一瞬にして変わってしまった。

 

 生産ハウスの中にいた私は

 仕事を切り上げて家に戻った。

 

 私の車の音を聞いて

 猫達が車の所へ集まった。

 みんな無事だったね。

 

 あの時1番困ったのは

 猫達のご飯だった。

 

 仕事の帰りにキャットフードを買って帰ろうと思っていたので

 家にあるキャットフードは残り少なかった。

 

 私はとにかくあちこちに回って

 キャットフードを探した。

 

 キャットフードに慣れてしまった猫達は

 キャットフードしか食べない。

 

 状況が飲み込める訳がない猫達は

 キャットフードが無いから白いご飯に

 鰹節とは行かないのだ。

 

 私は焦った。

 

 いつものスーパーも閉店していた。

 ディスカウントスーパーも。

 

 どうしよう。

 

 自転車で街の中を走り回っていると 

 1件だけコンビニが開いていた。

 1度閉店して安全を確認してから

 再び開けてくれたお店だった。

 

 飛び込むと

 まだ店が開いている事に気がついているひとが少ないらしく

 店内はガラガラだった。

 

 急いで棚にあったキャットフードをカゴに入れた。

 それと後で宝になった電池とロウソクと

 食料品。

 

 私がカゴに入れ終えた時

 雪崩のように人が店内に入ってきた。

 

 人混みに押されながらレジに行くと

 電卓で計算しながら店員さんが

 

  猫缶なら奥にまだありますよ

  出してきますか?

 

 そう聞いてくれた。

 なんて ありがたい言葉。

 

 お願いすると

 猫缶をたくさん私のカゴに入れてくれた。

 

 その猫缶と

 次の日 融通を利かせてドライフードを売ってくれたスーパーの店長さんのおかげで

 私は猫達のご飯を心配する事がなかった。

 

 食料品を加工している工場に勤めている

 友人が

 わざわざ私の分まで未出荷になった惣菜を

 たくさん持ってきてくれた。

 

 あの時

 

 たくさんのひとに助けてもらった。

 今でもその時の事を思い出す。

 

  

  えっ! 見つかった?

 

 スーパーの店頭の食料を買う列の後ろから

 聞こえてきた携帯の声。

 

 津波に呑まれた姉弟の安否だった。

 泣きながら列に並んでいた女性。

 

 今だに見つからない

 友人の父親の親友。

 

 釣りが大好きで

 あの日も海釣りに出かけていた。

 

 防波堤に残された釣り道具。

 日焼けした人懐っこい笑顔。

 

 もう随分月日は経ったけれど

 昨日の事のように憶えている。

 

 あの時も 買えない物があって

 停電して 仕事が出来なくなって

 先が見えない不安でいっぱいだった。

 

 

 自分に言い聞かせる。

 

 まだ 今は大丈夫。

 あの時と同じにしちゃいけない。

 

 あれからキャットフードはいつも充分な在庫を切らさないようにしている。

 

 さすがにマスクは考えなかったけれど

 手作りする事で不足しているストレスは

 感じていない。

 

 あの時思わぬ助けを受けたありがたさ。

 

 だから今度は私が助けられるように 

 分けられる物は友人達に分けたり

 尋ねられれば

 お客様にマスクの作り方を詳しく教えたり

 している。 

 

 

 まだ 大丈夫だよ

 冷静に今考えよう。

 

 自分は何が出来るのか

 何をすべきなのか。

 

 3.11を乗り切ったように

 今回も乗り切れる。

 

 助けたり助けられたり。

 

 そう私は思っている。

 

 

 3.11 東日本大震災

 そしてコロナウィルスで亡くなった方の

 ご冥福をお祈りいたします。

 

 
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  頑張ろうぜ。