hanakosaanのブログ

猫と暮らす日々を気ままに書いてます。

最後の畑仕事。

こんばんわ。hanakoです。

 

 
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 昨日から首に下げています。

 かすかに塩素系漂白剤の匂い。

 

 仲の良い薬屋さんの店員さん曰く。

 

  ノロには絶対に効果があります😔😔😔

 

 そうかい😌😌😌

 コロナは何処へ行ったん?

 

 まぁ お守りがてらぶら下げておくか。

 

 

 今日はお休み。

 

 最近気になっている事がある。

 

 畑のおばあちゃん。

 最近姿を見ない。

 

 畑の前を通ると雑草だらけだ。

 

 昨秋植えた白菜が

 収穫されずに菜の花になってしまっている。

 ブロッコリーも大根も。

 

 どうしたのかなぁ?

 具合が悪いのかなぁ?

 

 電話してみてもいいけれど

 弱みを見せたくない人だ。

 こちらから聞くのは気が引ける。

 

 あのままでは畑の土が痩せてしまう。

 せっかくあんなに肥料を入れて

 立派な野菜が出来るようになったのに。

 

 私は意を決して

 畑の草取りをしようと思ったんだ。

 

 勝手な事をするなと

 おばあちゃんに怒られるかなぁ?

 

 まぁ いいや

 カミナリなら落とせばいいよ。

 ちょっとねちっこいお説教がなつかしい。

 

 

 畑は私の家の目と鼻の先にある。

 

 久しぶりに入った畑は

 草だらけでただの草むらになっていた。

 

 半年位でこんなになっちゃうんだ。

 

 農機具を入れていたハウスは傾き

 二人で動かしたトラクターは雨に当たっていた。

 

 おばあちゃん

 本当に畑に来ていないんだな。

 

 毎日必ず姿が見えた。

 家に行くより畑に行った方が

 おばあちゃんと簡単に会えた。

 

 お〜い。って

 手伝って欲しいと畑から呼んでくれたのに。

 

 それもいつからかなかったね。

 

 

 まずは私の背丈位になった菜の花を抜いて

 草を取った。

 

 草の下から畝の跡が出てきた。

 

 そう

 ここには生姜を植えた。

 ここにはアスパラ。

 ここはトマトを植えたんだよ。

 

 ひとつひとつ

 おばあちゃんとの思い出が出てくる。

 

 わずか半年前の事なのに。

 畑は死んだように沈黙していた。

 

 

 草を取りながら気がついた。

 

 いつか来る時。

 そう思っていた時がやってきたんだな。

 

 それはあまりに突然に

 思いもしない時にやって来てしまった。

 

 

 おばあちゃんはもう

 この畑を耕す事はないのだろう。

 

 何かあったのかは判らない。

 だけど

 おばあちゃんはたぶん決めてしまったのだ

 

 終わりの時を。

 

 私はそれを

 黙って受け入れなくてはならない。

 

 私から連絡をする事はないよ。

 静かに静かに

 おばあちゃんはこれから

 残りの人生を過ごすのだろう。

 

 

 最後の畑仕事だよ。

 

 おばあちゃんとの思い出を噛み締めながら。

 

 草はきれいに取っておくからね。