hanakosaanのブログ

猫と暮らす日々を気ままに書いてます。

永遠。

こんばんわ。hanakoです。

 

 マサくんが

 高い所に登れなくなった。

 

 部屋にあるスピーカーの上。

 お気に入りの場所なのに

 最近乗らないなぁとは思っていた。

 

 昨日気がついた。

 60センチくらいの高さのスピーカーに

 乗ろうとしたけれど

 跳び乗る事が出来なかった。

 

 そういえばテラスの花台の上にも

 彼は登らなくなっていた。

 

 マサくんの老化を

 私はその時思い知った。

 

 

 今朝目が覚めると

 布団の中にマサくんがいた。

 私が寝るときは

 お気に入りのクッションの上に寝ているのに

 何故かいつの間にやら布団に入り

 私の枕に頭を乗せて寝ている。

 

 目の前にあるマサくんの顔。

 黒い毛の中に白い毛が増えて

 半開きの口の中から見える歯は

 虫歯になり抜いてしまった奥歯の跡や

 いつの間にか無くなってしまった

 牙の跡が見える。

 

 おじいちゃんになっちゃったんだなぁ。

 

 私が目覚めたのに気がついたのか

 片目だけを開けてこっちをチラッと見て

 また目を閉じてしまった。

 

 ねぇ マサくん覚えてる?

 マサくんと始めて会った時の事。

 

 マサくん道路の白線の上に

 片目をケガしてうずくまってた。

 あのままじゃ車にひかれちゃうと思って

 急いで車を引き返してマサくんを拾った。

 

   うん 覚えてるよ。

 

 マサくんの事病院の先生が

 運のいい猫だって言ってた。

 駄目だと思った目が潰れていなかったから。

 

 先生の言うとおりだったね

 蛾を食べちゃって死にそうになったり

 膀胱炎になったり

 色々あったけれど

 うちの猫の中で1番長生きになった。

 

 小さかったマサくんは

 いつの間にか私の歳を飛び越して

 私より遥かに年寄りになってしまった。

 

 ねぇ マサくん。

 まだみんなが待っている隣の部屋には

 行かないでしょ?

 

  そろそろ身支度は始めないとね。

 

 いつ行くの?

 

  さぁ いつになるのかなぁ。

  そんなに遠くは無いだろうな。

 

 まだ 行かないで欲しいな

 私はひとりになっちゃうよ。

 

  決まり事だからね。

  みんなそこで待ってるし。

  それにhanakoはひとりじゃないよ。

 

 マサくんとあとどれ位

 こうして朝を迎えられるのだろうか。

 

 布団から出たマサくんは

 大きく伸びをして外へ出かけて行った。

 

  永遠は無いんだよ。

  だから今を生きるんだよ。

 

 朝日の当たる彼の背中が

 そう言っているような気がした。

 

 今日もまだここにいてよ。

 

 仕事から帰って来たら

 駐車場で待っていて。

 

 待っていたんじゃないよ

 偶然今 帰ってきたんだよって顔をしてさ