hanakosaanのブログ

猫と暮らす日々を気ままに書いてます。

思い出。

こんばんわ。hanakoです。

 

 

 ここ数日私は

 気が立った猫みたいだった。

 

 とにかく上手く動けなくて

 イライラしながら

 なんとかしなくちゃと気を揉んでいた。

 

 ちょっと触ったら

 爆発するような。 

 自分でも

 マズイと思いながらも止まらない。

 

 周りにもそれが伝わるようで

 珍しく奥さんが機嫌取りをする位だ。

 

 人間が出来ていないhanakoさん。

 顔にすぐ出てしまうのです😑😑😑

 

 そんな時

 お店にふらっとトミコさんがやって来た。

 

 トミコさんは母親の同級生。

 

 新潟から送ってきたと

 紙袋を置いていった。

 

   眉間のシワ

   消えんくなるよ。

 

 笑いながら新潟訛りが私の顔を見て言った。

 

 わかってるよぉ。

 

 

 夜 袋を開けると

 
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 笹団子とおやき。

 新潟のひとはあんぼ(ぽ?)って言う。

 

 懐かしいなぁ。

 

 私のおばあちゃんのは 

 こんなにきれいじゃなかった。

 もっと大きくていびつな形をしていた。

 

 おやきは 

 小麦粉の生地の中に

 野沢菜や味噌漬けの漬物や

 あんこが入っている。

 

 最近長野県のお店がテレビに出ているけれど

 あんなにお洒落な食べ物じゃない。

 

 紙袋を開けた時の香り。

 新潟の家の匂いだ。

 

 庭先で採ってきた山菜の下ごしらえする

 おばあちゃん。

 火鉢の上にはおやきがのっている。

 固くなったおやきをこうやって焼いて

 食べるのだ。

 

 お茶を飲みながら

 おやきを食べる。

 

 ゴツゴツした丸い手。

 働き者の手がおやきを割ってくれる。

 

 漬物が苦手な私。

 

 あんこがいいよぉ。

 

 私がわがままを言える唯一のひとだった。

 

 

 ひとりの夜。

 思い出を口に運ぶ。

 

 そう この味だ。

 笹の香りが昔を思い出させる。

 

 もう誰も居なくなってしまった。

 あの場面を知っているのは私だけだ。

 

 さみしくないよ

 大丈夫私は生きて行ける。

 

 そう決めたんだから。

 

 熱いお茶

 ちょっと子供に戻った私は

 

 やっぱりあんこが好きだな。