hanakosaanのブログ

猫と暮らす日々を気ままに書いてます。

送り状。

こんばんわ。hanakoです。

 

 今日は夏日。

 ハウスの中はサウナ状態。

 なんで5月に夏日なの?😰😰😰

 

 いよいよ明日から母の日商戦スタート。

 今日あたりからバスケットの予約が入り始めた。

 明日は朝からフル回転だな。

 

 ゴールデンウィークからの疲れも引きずって

 グダグダのチーム花屋。

    平均年齢はかなり高め😅😅😅

 

 ご多分に漏れず 

 エンジンのかからない私。

 溶け出したチョコレートを頬張りながら

 ダラダラ。

 そんな暇はないんだぞ。

 

 そんな時

 ご婦人がご来店。

 わたしと目があった。

 「hanakoさん?」

 ありゃりゃ 何かしでかしたか😅

    急いでチョコレートを飲み込んで

 「ふぁい。」 声になっていない😅😅😅

 

 「あぁ あなたが!

  主人がとてもお世話になりました。」

 

 ??????? なんのこと???

 

 ポカンとしている私に、ご婦人は宅急便の送り状を見せた。

 

 あぁ! あの時の。

 

 それは昨年の12月の事でした。

 

 お昼に男性のお客様が来店しました。

 お母様にお花を贈りたいという。

 明日がお誕生日なのだそう。

 

 花はわからないから選んでほしいとおっしゃるので、シクラメンを勧めた。

 

 おまかせで送ってほしいと言う。

 ところが送り先の住所のメモを忘れてしまったので、1度家に戻ると言った。

 私は自分の携番を渡して、電話で伝えてくれればこちらで送り状を書きますと言った。

 1時間後に連絡をくれる約束をして、お客様は帰って行きました。

 

 しかし

 閉店時間になっても連絡は来ませんでした。

 

 どうしようかなぁ。

 明日まで待とうか。

 でも、今日どうしても送りたいと言っていたのになぁ

 どうしちゃったのかなぁ。

 

 私は荷物を家に持ち帰って連絡を待つ事にしました。

 箱から出されて、机の上に置かれたシクラメンはなんとなく殺風景。

 男の人だから気がつかないのかな。

 お誕生日のプレゼントなのにね。

 ラッピングをすれば、もっと素敵になるのに

 そんな事を思いながら

 自宅の仕事場でラッピングをして、お誕生日のカードを添えました。

  実は奥様に聞いたのですが、やはりご主人はラッピングなどまったく気がつかなかったようです。

 包んであるシクラメンの写真を見て、とても喜んでいたとか。

 

 よる6時。

 電話が来ました。

 「ごめんなさい。もう間に合わないですね」 

 お客様はそう言いました。

 大丈夫 間に合わせますから。

 私は急いで住所を聞いて送り状を作り

 宅急便の営業所に持って行きました。

 ギリギリセーフ!

 

 そんな出来事がありました。

 

 そっかぁ 

 その時のお客様の奥様か。

 

 若い頃、ちょっとした誤解から、ご主人はお母様と

 疎遠になってしまったのだそう。

 そのお母様と仲直りしたくて、お誕生日にお花を送ろうとしたらしい。

 

 「お陰さまで主人とお義母さんは仲直りが出来たのよ。」

 嬉しそうに奥様が言った。

 

「主人は本当にしあわせそうに天国に行ったの。ありがとう。hanakoさんのお陰よ。」

 

 えっ?

 

 ご主人は末期のガンで、お花を依頼に来た

次の日、入院することになっていた。

 ご主人はご自分の余命を知って、お母様と仲直りする事を思った。

 

 だから、どうしてもお誕生日に贈りたかったんだ。

 

 でも、家に戻ってから体調が悪くなり、やっと落ち着いた夜、ベッドの中から私に連絡をくれた。

 もう、間に合わないだろうと諦めていたらしい。

 

 次の日

 病院に出掛ける直前にお母様から電話があった。

 ご主人は泣きながら病院に向かったそうだ。

 

 4月に、お母様と奥様に見守られながらご主人は旅立った。

 

 後日私が郵送した、送り状の控えで

 奥様は私の事を知ったらしい。

 

 そんな事があったなんて。

 そんな大事な事に私が関わっていたなんて。

 

 あの時 いい加減な仕事をしなくて良かった

 

 ご主人の最後の日々が幸せでよかった。

 そのお手伝いが出来て本当に良かった。

 

 「今日はね、母の日のカーネーション

お願いに来たの。また、お願いしますね。」

 

 奥様が差し出した送り状。

 

 しっかり 受け取った。