hanakosaanのブログ

猫と暮らす日々を気ままに書いてます。

別夏。

こんばんわ。hanakoです。

 

 朝から雨。

 台風13号の影響です。

 

 お昼くらいから風も吹き始めました。

 

 
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 怖くて私の足にしがみつくボク。

 このひきつった顔😅😅😅

 

    今日は来客も少ないだろうな

 と 思いきや車が停まりました。

 

 

 おじいちゃんのお客様がお店に入って来ました。

 そのあとから入ってきたのが

 あっ! 師匠!

 

 私が畑の師匠と呼んでいるおじいちゃん。

 スイカとトマトを作るのが上手い。

 色々な事を教えてもらっています。

 

 もともと常連さんで

 花屋さんのおじいちゃんのお友達でした。

 今はおじいちゃんは亡くなってしまって

 お茶を飲みに寄れなくなってしまって寂しそう。

 その代わりと言うわけではないのですが

 お店に来るたびに私に色々な事を教えてくれました

 

 お天気の見方。

 肥料のやり方。

 スイカの蔓の伸ばしかた。

 

 その他にもトマトジュースの作り方や

 白菜のお漬け物まで教えてもらいました。

 

 いつも5月にスイカの苗を買いに来るのに

 今年は1回も顔を出さなかった。

 

 師匠は85歳。

 体の調子でも悪いのかな?

 

 ずっと気になっていた。

 

 

 久しぶりに会った師匠は

 やはり体調が悪いようでした。

 

 数年前に胃ガンを患った。

 たぶん 同じかもしれない。

 とても痩せて 

 歩くのもやっとのようだった。

 

 一緒に来たお客様が買い物を済ませると

 店の外に出て行った。

 いつもなら話をして行くのに。

 話をするのも辛そうだった。

 

 店の戸を閉めながらじっと私を見た。

 ニコッと笑って深々と頭を下げた。

 

 それは別れの挨拶のように見えた。

 

 いつもなら運転席から手を振って

 颯爽と帰って行くのに

 助手席から弱々しく手を振っていた。

 

 これが最後だと言っているかのように。

 

 小さくなって行く車を見ながら

 私は生まれて始めて人を亡くす恐怖を感じました。

 

 この地上から居なくなってしまう。

 もう2度と会えなくなる。

 その悲しさ 切なさ。

 こんなに胸を締め付けるものだったんだ。

 

 いつかは必ず来る

 今生の別れ。

 受け入れるには私はまだまだ未熟だ。

 

 師匠

 別れなんて言わせないよ。

 

 待っているよ。

 

 来年の春

 師匠がお店に来るのを待っているよ。