hanakosaanのブログ

猫と暮らす日々を気ままに書いてます。

りんご狩りに行ってきました。

こんばんわ。hanakoです。

 

 長野県にりんご狩りに行きました。

 

    夏に予約を入れていたとはいえ

 台風19号の深刻な被害を受けた長野県へ

 遊びに行くことはどうかと気にはなったのですが

 

 私たちの問い合わせに

 

  幸いにもうちの地域のりんご畑は

  被害がありませんでした。

  是非お越しください。

 

 と言って下さったりんご園の方のお言葉で

 行く事を決めました。

 

 りんご園が在るところは小諸市

 島崎藤村高浜虚子

 画家の小山敬三などのゆかりの地。

 

 被害が大きかった長野市よりは

 群馬県寄りの所です。

 

 
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 かなり寒いかと思いましたが

 昼間はコートがいらない位あたたかい。

 しかし さすがに関東よりは

 紅葉が始まっていました。

 

 紅葉を見ながら坂道を歩くと

 

 
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 りんごの木が見えてきます。

 すごい数です。

 

 
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 すごい! 真っ赤な実がたわわになっている。


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 これは秋映という長野県の品種

 とびぬけて真っ赤なりんごです。

 

 
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 これはアルプス乙女。

 片手にすっぽり入ってしまうくらいの

 小さな実です。

 

 

 おじさんが私が取ったりんごをむいて

 くれました。

 

 りんごを食べながら

 ふと思った。

 

 あれ? 

 この光景を私は見たことがある。

 

 母親の実家が新潟県なので

 何かと長野県には思い出もあります。

 

 野尻湖という湖に遊びに行ったり

 善光寺にも行った。

 

 だけど りんごが赤くなる季節に

 新潟に来た事はないはず。

 

 でも 私は確かにりんごの木を見ている。

 

 あっ。

 

 私の中に蘇った思い出。

 

 小学生の頃

 私は新潟県で暮らした事がありました。

 母親が再婚相手の今の父親と上手く行かず

 新潟県の実家に身を寄せたのです。

 

 私が暮らした街と

 祖父のいる街とは

 電車で5駅ほど離れていました。

 

 日曜日になると

 私は祖父の所へ行かされました。

 母親はなぜか家にいない事が多かった。

 心配した祖父が私を呼ぶ。

 だけどあまり行きたくはなかった。

 

 その電車の中から

 赤い実のなるりんごの木を見たんだ。

 

 12歳の頃。

 

 初めての母子家庭。

 慣れない新しい名字。

 知らない土地。

 好奇の目。

 実家での居心地の悪さ。

 思春期の心や体の悩み。

 

 抱えきれないほどの思いだった。

 

 ひとりで電車の窓から見た

 流れる景色の中のりんご畑。

 

 あの時は暗かったなぁ。

 

 自信がなくて

 下ばかりを向いていた。

 

 暗い顔をした

 12歳の頃の私が思い浮かんだ。

 

 そんな私に話しかけた。

 

 いろいろあったし

 本当に大変だったけど

 

 なんとかなったよ。

 

 りんごの木を見ている今の私は

 上を向いているよ。

 

 頑張ったんだよ。

 だから 心配しなくていいよ。

 

 太陽に当たって光輝いている

 赤い 赤い実。

 

 ちょっとすっぱくて

 しあわせの味がした。