hanakosaanのブログ

猫と暮らす日々を気ままに書いてます。

古い友人。

こんばんわ。hanakoです。

 

 忙しい毎日。

 今日は泣きっ面にハチのような事ばかり。

 

 なんだか流れが悪いなぁ。

 

 シニアクラブの寄せ植え会

 だーれの援助も無くひとりで準備。

 

 接客しながらそれは無理だろ。

 

 案の定14時スタートなのに

 12時にまだ何も出来ていなかった。

 

 お昼休みなんて取っていられない。

 とにかく準備しなくては。

 

 なぜ援助が無いのか

 それは店で私が受けた仕事だから。

 

 だから社長は生産ハウスの人間を

 店には行かせない。

 

 お前が受けたのだから

 お前がやれ。

 

 なるほどねー。

 そういう考えなのか。

 

 終わってもご苦労様も言わない。

 

 会費はあなたの懐に全部入ったでしょ。 

 あんた ろくな死に方しないよ。

 

 ちょっと恨み節が出てしまう。

 

 受けた以上やり通すのがプロだ。

 昼飯食わない位じゃへこたれないよ。

 

 とりあえず無事に寄せ植え会は終わった。

 

 その後もイライラする事ばかり。

 

 あーあ 散々な1日だったな。

 

 夕方店を閉めていると

 電話が鳴った。

 

 ゲッ オヤジだ。

 

  仕事終わったか?

  今 スマホ買いに近くまで来てるんだ

  飯でも食わないか?

 

 最後の最後にスズメバチに刺された😓😓😓

 

 

 待ち合わせの場所に行くと

 父親がいた。

 

 久しぶりだな

 たぶん2年ぶり位だ。

 

 スマホなんて地元で買えるじゃん。

 わざわざこっちまで来なくたって。

 私と会う口実作りが見え見えだ。

 

 まぁ確かに

 黙っていれば2年も連絡しない私だからな。

 

  何がいい?

 

 目の前にあった建物を指さした。 

 最近出来たラーメン屋さん。

 

  ラーメンか。

  俺は寿司が食べたいな。

 

 私が遠慮していると思ったのだろう。

 違うよ。

 私はここのラーメンが食べたかったのだ!

 日頃1人では入りづらいんだよ!😑😑😑

 

 結局回転寿司に行った。

 たまには回らないお寿司屋に連れてゆけ!

 

 と言ってもいきなりの電話。

 私も父親も作業服姿。

 父親が考えた精一杯の贅沢なのだろう。

 

 2年前と一緒じゃん😑😑😑

 

  元気だったか?

 

 うん。

 

  仕事忙しいのか?

 

 うん。

 

  好きな物頼めよ。

 

 うん。

 

 向き合って黙々とお寿司を頬張る。

 

 これも2年前と同じだ。

 

 淹れてあげたお茶を飲みながら

 父親が言った。

 

  俺さ

  引っ越そうと思ってるんだ。

 

 母親が亡くなってから

 1度も帰っていない実家。

 いい思い出も無い場所。

 

 いいんじゃない?

 一人じゃ あの家は広いよね。

 

  お母さんの思い出がある場所だけどな。

 

 いらないよ

 思い出なんて 捨てたから。

 形見一つ私はもらわなかった。

 

 生まれた場所でもないし

 お父さんが住みやすい所へ引っ越したら?

 

  うん。

  新年までには移ろうと思ってるんだ。

 

 そう。

 

 途切れ途切れの会話をしながら

 私達はお寿司を食べ続けた。

 

 店を出て

 車に乗り込もうとした時

 父親がのぞきこんだ。

 

  正月は来るだろ?

  美味いコーヒー淹れてやるから。

 

 血の繋がらない父親。

 親というより

 私の中では古い友人のようなひと。

 

 色々とあってね

 父親らしいひとではなかった。

 

 

 

 行くとも行かないとも言わず

 私は別れを告げて車を出した。

 

 正月に来い。

 それが言いたかったんだ。

 

 電話で言えば済む事なのに。

 

 行ってやるかな。

 

 ルームミラーに映る

 手を振る父親を見ながら

 ちょっと思ったんだ。