hanakosaanのブログ

猫と暮らす日々を気ままに書いてます。

春がきた。

こんばんわ。hanakoです。

 

 夕方

 電話が鳴った。

 

 父親からだった。

 

  近くにいるから出てこないか?

 

 おや 珍しい。

 

 呼び出されたのは回るお寿司😅😅😅

    突然呼び出してきて

 カウンターくらい座らせろ💢

 

 

    久しぶりに見た父親は

 母親が亡くなる前より若くなった気がした。

 

 今はすべてタッチパネル。

 席の取り方すらわからない父親。

 歳を取ったんだね。

 私の後ろを黙ってついてくる父親が

 小さくなった気がした。

 

 

 席に向かい合って座る。

 会話もなく食事が始まった。

 

  元気か?

 

 うん。

 

  仕事上手く行ってるか?

 

 まぁまぁ。

 

  好きなもの食えよ。

 

 うん。

 

 弾まない会話。

 もくもくとお寿司を頬張る二人。

 

 母親が亡くなって夏が来ると4年になる。

 その間 父親とは1回も会わなかった。

 

 母親の再婚相手。

 親子ほどは歳が離れていない父親。

 楽しい思い出など無い子供の頃。

 

 みんな あなたが悪いんじゃない。

 

 父親と思えないこのひとを

 母親の死をきっかけに私は忘れる事にした。

 

 

 

   悪かったな 今まで。

 

 

 突然の言葉に思わず父親を見た。

 

   悪かったよ

   それがずっと言いたかった。

 

   近くまで仕事で来たから

   思い切って誘ったんだ。

 

   来ないかもと思ったけど。

 

 確かに

 今までの私だったら断っただろう。

 

 でも

 なぜか今日は行こうと思った。

 父親と仲良くしたいと思った訳ではない。

 

 たぶん

 過去の自分とさよならしたかったからだ。

 もう 昔にこだわるのはやめたかったから。

 

 

 父親に対する感情も何もなかった。

 

 懐かしい

 知人に会いに来たようだった。

 

 

 1時間ほど話をして店を出た。

 

   また 連絡するから。

 

 うん。

 

 

   そういえば子猫を飼いだしたんだ。

 

 そっか。

 

   おまえも 猫飼ってたよな。

 

 あの人たちは飼われている気はないよ。

 共同生活をしているつもりだよ。

 

 思わずクスリと笑ってしまった。

 

 

 角氷1つ分の溶解。

 

 

 心に春が来た。