金木犀。

こんばんわ。hanakoです。

　猫たちが眠っています。

　クッションの上。

　イスの上。

　ストーブの前。

　それぞれお気に入りの場所で寝息をたてています。

　わたしは

　そんな寝姿を見るのが好きです。

　今日もしあわせだったかい？

　私は1週間

　なんだか気が抜けた炭酸水のようでした。

　保っちゃんの移動に始まり

　私のまわりは変化して行きました。

　環境が変わる事が苦手な私。

　手に刺さったサボテンの棘のように

　どこに刺さっているのか姿が見えないのに

　時折チクチクと痛む不愉快さ。

　そんな昔の傷に悩まされていたのでした。

　おまけに

　気持ちばかりが焦って

　何をどうしていいのかわからない。

　忙しい。

　明らかにその忙しさは

　自分の為のものではない。

　それがイライラになるのなら

　そんな所にいる事が間違いだ。

　わかっているけどさ

　わかっているんだけれど......。

　言い訳する自分が嫌だ。

　そんなこんなで

　何もしたくなくなる。

　しっかりしろよ。

　時間は無限じゃない。

　こんなのは嫌だ。

　このまま終わるのは嫌だ。

　いったい私はどうすればいいんだよ。

　悩んで悩んで

　ある時フッと肩の力が抜ける。

　バカだなぁ。

　何悩んでいるんだよ。

　大した事ないよ。

　そうかもね。

　そう思える瞬間がやって来る。

　力が

　どんどん湧いてくる。

　

　あっ　この香りは。

　金木犀の香りだ。

　いつの間にか金木犀が咲いていた。

　秋深し。

　さあ　もう1度

　やり直しだ。