hanakosaanのブログ

猫と暮らす日々を気ままに書いてます。

命ある限り。

こんばんわ。hanakoです。

 

 大阪のおばさんの部屋の片付けが

 完全に終わった今日。

 

 畑のおばあちゃんが亡くなった。

 

 入院していたのは知っていたけれど 

 そんなに悪かったとは知らなかった。

 

 わずか1ヶ月くらいの間に

 知人が2人も亡くなってしまった。

 

 しばしボー然。

 

 確かに2人共おばあちゃんだったけれど

 日本人の女性の平均寿命を考えると

 まだまだ生きられたなぁ。

 

 ひとって

 やっぱり死ぬんだな。

 

 当たり前の事なんだけれど

 なんだかまざまざと思わされた。

 

 

 大阪のおばさんの部屋には

 なんだこれと思うほど荷物があった。

 

 でも何にも持っては死ねなかった。

 

 他人に持って行かれたり

 私に捨てられた。

 

 何にも無くなった部屋。

 この部屋も

 もうおばさんの部屋じゃなくなった。

 

 おばさん

 何にも無くなっちゃったよ。

 

 

 おばあちゃんの畑。

 何にも植わっていないよ。

 

 あんなに肥料入れて頑張ったのにね。

 

 もう何にも植える事は出来ない。

 

 誰もいない畑。

 

 

 ふたりとも

 もう帰って来ることは無いんだな。

 

 

 夕方

 花屋さんの近くのおばあちゃんが来た。

 

  何にも楽しくない。

  早く死にたい。

 

 いつもの決り文句を言った。

 

 おばあちゃんさ

 死んだらもう終わりなんだよ。

 何にも無くなっちゃうんだよ。

 死にたいなんて言えるのは幸せなんだよ。

 生きているから言えるんだ。

 

 死んだら 

 二度と会えないんだよ。

 

 二度と二度と元には戻れないんだよ。

 

 泣けてきた。

 

 いつもは笑って受け流す私が

 声を荒げたので

 おばあちゃんは黙ってしまった。 

 

 

 いつか無くなる命を

 最後の最後まで無駄にしない事が

 生きている者の責任だ。

 

 歳取ったって

 ボロボロになったっていいよ。

 

 命ある限り

 どんな形だって生きればいい。


  二度とかかってこない

 携帯のメモリを削除しながら

 

 

 私は気づいたんだ。