hanakosaanのブログ

猫と暮らす日々を気ままに書いてます。

真夜中に。

こんばんは。hanakoです。

 

 目が覚めた。

 見事なうたた寝だ。

 

 ボーッとしていたら

 またあの事を思い始めた。

 

 

 結局

 義妹の絵本は

 コンクールに入選しなかった。

 

 義妹は

 昨年産まれた次男の事を絵本にした。

 

 次男はダウン症だ。

 

 

  内容が重いからでしょうね。

 

 義妹が言っていた。

 

 実は私はホッとした。

 

 絵本を書いたと聞いた時から

 ジワジワと疑問が湧き出した。

 

 よかったのかなぁ?

 

 もし絵本が入選したら

 彼女の子供は本になって全国に晒されるのだ

 

 あぁ あの作家さんの子供。

 絵本のモデルの子よ。

 

 いつかそれは

 知られる事になるだろう。

 

 それは

 彼らにとってしあわせな事なのだろうか。

 

 

 

 特に私が気になっているのは上の子。

 

 今年小学生になった長男。

 

 彼は弟の事をどう思っているのだろう。

 

 

 私の母親が再婚した時

 母親は言ったのだ。

 

  新しい家族を大切に

  しあわせになろう。

  あなたもそうしてね。

 

 よくわからない家族の絆をふりかざした。

 

 自分の知らないところから

 いきなりはじまった家族。

 

 盛り上がっているのは2人だけで

 妙に冷めている自分がいた。

 

 良い家族を演じる

 いつの間にか

 そんな任務を刷り込まれてしまったのだ。

 

 私は小さな大人になった。

 必死に家族をまとめようと良い子になった。

 

 

 甥っ子はそんな事無いのだろうか。

 

 突然現れた弟。

 障害を持って生まれてきた弟。

 

 私の弟や義妹は天使だなんだと

 盛り上がっているけれど

 

 彼は本当に思っているのだろうか。

 

 

 お父さん

 血が繋がっていないんだよね。

 

 何で

 違う名前書いて消してあるの?

 

 私はひとにこう聞かれるたびに

 体を小さくして息を潜めた。

 

 

 甥っ子は学校で

 そんな思いをしていないのだろうか?

 

 弟の事を言われて

 嫌な思いをしていないのだろうか。

 

 家族の絆だなんだと

 自分を押さえつけていないのだろうか?

 

 次男の存在を否定するつもりはないよ。

 彼は彼でとても可愛い。

 

 ただ

 長男の気持ちが気になる。

 

 何かを呑み込んていないのか。

 

 

 

 捻くれ者の私とは

 甥っ子は違うのかもしれない。

 

 いや違ってほしい。

 私の思い過ごしであって欲しい。

 

 ただ

 彼の心がいつか疲れてしまう事がないように

 

 彼が本音を吐ける相手でいたいと

 私は思っているよ。

 

 

 今日は甥っ子の誕生日。

 

 しあわせな1年を歩んでおくれよ。

 

 真夜中

 ひとりの部屋で

 

 そんな事を思ったんだ。