130円。

こんばんは。hanakoです。

　恒例　真夜中のLINE。

　　　明日　ランチどう？

　だからさぁ　

　あなたは夜勤の休憩中かもしれないけれど

　私は寝てるんだってば💢💢💢

     というわけで

　お昼にいつものファミレスへ。

　　　ねぇ　洗車行かない？

　ドリアを頬張っている私に友人が言った。

　えっ？　この寒空に洗車？

　セルフの洗車しか使ったことのない私。

　やだよ😅😅😅　凍ってしまう。

　　　実はね

　　　洗車券の期限迫ってるの。

　　　あと7000円あるの。

　　　使ってくれない？

　あのさぁ。

　だからなんでもまとめ買いやめなさいって

　言ったでしょ？

　毎月彼女から来る飲みきれないサプリに青色吐息。

　洗車券までまとめ買いしていたとは。

　まぁ　

　いいよ　雪で汚れていたし。

　　　私　予定があるから

　　　一人で行ってくれる？

　　　スタンドには連絡しておくから。

　😅😅😅😅😅  あのさぁ。

　数時間後

　私はスタンドの待合室に。

　　　鍵　お預かりしますね。

　　　お部屋でお待ち下さい。

　暖房の効いた部屋。

　ガラス越しに私の車が洗われてゆく。

　なんだかいきなりVIP気分。

　車を洗ってもらえるなんて。

　落ち着かないなぁ　貧乏性😅😅😅

　日が落ちはじめて　

　外はものすごい寒さ。

　濡れた私の車を拭いてくれている。

　寒いだろうなぁ。

　手が冷たいだろうなぁ。

　私も外の仕事

　今の季節はキツい。

　そろそろ終わるみたい。

　ふと

　待合室にある自動販売機に目が行った。

　温かそうなコーヒー缶。

　私は自動販売機にお金を入れた。

　130円。

　　　お待たせしました。

　　　終わりました。

　鍵を差し出した手に

　コーヒー缶を差し出した。

　ありがとうございました。

　手を温めて下さい。

　ビックリ顔の店員さん。

　顔がほころんだ。

　スタンドを出るときも

　いつまでも手を振ってくれた。

　実は私にはあまり感じのいい店員さんとは

　思っていなかった。

　でも　これから仲良くできるね。

　コーヒー代130円。

　コーヒーを自分が飲んだらそれは自分が

　温まるだけで終わってしまった。

　それは間違いではないけれど

　他人と分けあうことで　

　もうひとつの喜びを生んだ。

　なるほどなぁ。

　お金を価値以上に使う。

　こういう事かぁ。

　他人に130円をあげるからマイナス

　じゃなくて

　違う形で返ってくると考えることもできる。

　つまりマイナスにはならないのかも。

　　　洗車　終わった？

　帰り道に友人からLINEが来た。

　うん　ありがとね。

　とても良いことに気がついたよ。

　君の洗車券が

　洗車券以上の働きをしてくれたんだ。

　君が寛大に

　与えてくれたからだよ。

　でも

　使いきれない

　まとめ買いはやめようね😅😅😅