雨と紫陽花。

こんばんわ。hanakoです。

　今日は朝から雨。

　歴代最速の梅雨入りは

　どうやら実現しなかったみたい。

　でももうすっかり梅雨の気配だよ。

　夕方

　いつも行く和菓子屋さんに

　紫陽花の練りきりを買いに行った。

　お土産にしたい所があったから。

　紫の寒天で作られた紫陽花。

　店先のガラスから見える雨に良く似合ってる

　　hanakoさん。

　　これ持っていって。

　　残り物で悪いけれど。

　和菓子屋さんの奥さんが

　柏餅を2つ　包んでくれた。

　えっ？

　私に？

　ものすごくうれしかった。

　うん

　本当にうれしい。

　うれしいって

　こんなにうれしいものなんだ。

　家に帰ると

　ポストに手紙が入っていた。

　差出人は古い知人。

　久しぶりだなぁ。

　

　柏餅に熱いお茶。

　知人からの手紙を読んだ。

　　お元気ですか？

　　紫陽花の花を見ていたら

　　hanakoさんの顔を思い出しました。

　そこには近状が書かれていた。

　元気そうだね。

　よかった。

　　hanakoさんには

　　随分お世話になっていましたね

　　今頃　その事に気づきました。

　　本当にありがとうございました。

　彼女もいろいろ大変だったからね

　自分の事で精一杯だった。

　　あの頃を懐かしく思い出しています。

　　hanakoさんの可愛らしい笑顔も。

　えっ？

　私の笑い顔はいつもひきつっていたよ。

　上手く笑えないんだ。

　ムーミンに出てくるミィ。

　私は自分をそう思っている。

　無理矢理笑っている子供の頃の写真。

　いつも　私は無理して笑っていた。

　そんなふうに思ってくれていたなんて

　考えもしなかったよ。

　ちょっとうれしい。

　ちゃんと笑えていたのかな？

　雨の音と

　熱いお茶と甘い柏餅。

　封筒の隅には紫色の紫陽花。

　心のずーっと深いところに

　染みてゆく。