hanakosaanのブログ

猫と暮らす日々を気ままに書いてます。

羅生門。

こんばんわ。hanakoです。

 

 芥川龍之介の小説 羅生門

 死体の髪の毛を抜く老婆が出てくる。

 

 なぜだろう

 目の前にいる老人を見ると

 私はその一節を思い出してしまう。

 

 

 生前

 私は大阪のおばさんに頼まれていた事が

 あった。

 

 自分が亡くなったあと

 部屋を片付けて欲しい。

 

 その最後の頼みだけは守ってやろうと

 葬儀が終わった日から

 おばさんの部屋を片付けている。

 

 仕事が忙しい時期なので休めず

 朝 出勤まえと夕方日没までの作業。

 

 もっともゴミの日に合わせて

 部屋の物を出すだけなのだけれど。

 

 身元引受人がいないので

 部屋の中の全てのものを

 捨てるだけなのだ。

 

 しかし

 その間に私はビックリする事を目にする。

 

 葬儀が終わった時間

 誰かが部屋に入った。

 

 部屋から貴金属類が持ち出された。

 

 仏壇の小引き出しにまで手を付けた

 後があった。

 

 その数日後

 いらないと言っていたエアコンを 

 自分が付けた物だからと

 取り外すと電気屋さんと部屋に入った。

 

 その後部屋に入ると

 電化製品が全てなくなっていた。

 

 しかもカーテンや鍋や酒や米まで無くなっ

 ていた。

 

 通帳の話をするとはぐらかす。

 最後に持っていた財布の話も。

 

 あなたの物はエアコンだけ。

 あとはおばさんの物のはずだ。

 

 葬式もやってあげなかったあなたが

 なぜおばさんの持ち物を勝手にするのか。

 

 鍵を持っているのは私と

 警察から鍵を受け取った

 内縁のコイツだけだ。

 

 離婚話が出ていた時に妻の病気を知り

 出すはずだった離婚届を出したフリをして

 多額の保険金を受け取り

 妻が亡くなったあと

 今の家に住み続けた。

 

 今度はおばさんの残したお金を

 全て自分の物にした。

 

 こんなヤツいるんだな。

 

 しかもコイツにぶらさがって

 部屋の物を持ち出している奴らがいる。

 

 まるでハイエナだ。

 

 そして私の前で

 善人ヅラして笑っているヤツ。

 

 化け物だな あんたは。

 

 私の祖父が死んだ時

 身内に知らせる前に

 遺言状と金庫のお金を隠した叔母。

 通帳のお金も全て自由にした。

 

 私の音大に行くお金も

 無かったと叔母はシラを切った。

 

 こんな醜い化け物が

 ここにもいたのか。

 

 そんなひとの醜さを

 目の当たりにした私は

 すっかり体調を崩した。

 

 いや 最初のうちはね。

 

 でも 気づいた

 いるんだよこういうヤツも。

 それが世の中なんだ。

 

 それも全部受け入れよう。

 

 そして後は

 閻魔大王にまかせよう。

 

 

 その上で言うよ

 

 

 2度と私に電話をかけてくるな!