hanakosaanのブログ

猫と暮らす日々を気ままに書いてます。

裸の王様。

こんばんは。hanakoです。

 

 昼休みが終わり

 店に戻ってきた私に

 

  hanakoさんこっち!

 

 おいでおいでをしているのは

 トラブルメーカーのおばさん。

 

 ???

 行ってみると

 

  社長

  車を買ったのよ。

 

 指さした先にあったのは

 車庫に入った新車のワンボックス

 

 最近

 車庫にシャッターを付けたり

 ゴミだらけの中を片付けたりしていた。

 

 なるほど

 このためだったのね。

 

 500万位だろうか

 社長はローンは組まない

 すべてキャッシュ。

 

  あれだけひとの給料減らして

  お金ない売れないばかり言っていたのに。

 

 悔しそうなおばさん。

 

 花業界は危機だ

 それが社長の口癖。

 

 まぁもちろん社長だって働いてはいる訳で

 何に自分のお金を使おうが勝手だけど

 

 最低賃金以下の時給を

 10年以上も上げずにずっと知らないふりを

 して

 従業員を給料泥棒みたいに言って

 

 しかもこの不景気で

 人々がピリピリしているこの時期に

 新車を買うのは

 あまりに空気読めない気がするのは

 私だけだろうか。

 

 この時期に

 それだけのお金を出せる余裕があったのが

 驚きだよ。

 

 騙したな。

 

 いや考えている事はみな同じだ。

 午後は従業員だれも話をしなかった。

 

 母屋から聞こえる

 車屋さんと社長夫婦の大きな笑い声。

 

 面白い訳はないよな。

 

 しかも

 おばさん達が仕事を終える時間に合わせて

 シャッターは閉じられていた。

 

 そんな事でみんな気が付かないと思って

 いるの?

 残念ながら1番やっかいなお喋りおばさんに

 見つかっていて

 みんな知っているよ。

 

 私達が社長に嫌味を言われながら 

 必死で働いて搾り取られたお金で買った車。

 

 みんなの恨みが固まった車だ。

 

 何やってるんだか

 なぜそんなに感情を逆なでするのか。

 

 まぁ これで分かったよ 

 決して儲かってないわけじゃない。

 

 そして

 社長はいい人ぶった極悪だって事。

 

 こういうやつが1番やっかいなんだ。

 

 間もなく免許返納位の歳になるのに

 新車買うとはたいした金持ちじゃん。

 

 頑張ったのにさ

 もっともっと

 だめだめ

 お前は給料泥棒だ。

 雇ってやってるだけありがたく思え。

 

 そう毎日匂わせてたよね。

 

 たまに来る孫に

 見下された目で見られる。

 

 お前達は奴隷だ。

 じいちゃんの召使いだから

 俺達より低い立場だ。

 子供のくせに挨拶もしない。

 母親である社長の娘も同じだ。

 

 従業員てそんなものなのだろうか。

 使われて搾り取られる身分でしかないのだ

 ろうか。

 

 だとしたら

 あんたに搾り取られるのは

 もうゴメンだよ。

 

 

 ハッキリ言おう

あんたも奥さんも仕事はまったく出来ていない

 今までいてくれた従業員が

 優秀でカバーしてくれていたから

 今の会社があるんだよ。

 

 だけど

 誰一人大切にしなかったから

 みんな辞めたあとは顔も出さない。

 苦い思い出しかないからだよ。

 

 感謝もない。

 業績不振になると

 真っ先に従業員から搾り取ろうとする。

 まったく従業員を信用していない。

 従業員が自分に災いをもらたすと思っている

 

 それは

 使えない知人を雇うからだ。

 

 本当に仕事をしてくれているひとも

 同じにしか考えていない。

 

 めくらの

 裸の王様。

 

 あんたにふさわしい言葉だよ。

 

 みんなどれだけ一生懸命仕事をしたか

 あんたは何一つわかっていない。

 

 悲しいよ

 

 

 私の中で

 何かがプツンと切れた。