hanakosaanのブログ

猫と暮らす日々を気ままに書いてます。

その後。

こんばんは hanakoです。

 

 ブチ男は田中さんの手で

 小さな骨になった。

 

 今 我が家にいる。

 

 ブチ男が居なくなって

 あちこちからオス猫がうちの周りに姿を

 現した。

 あんなに静かな場所だったのに。

 あちこちでオス猫の喧嘩の声がきこえる様に

 なった。

 

 ブチ男の縄張りの

 取り合いが始まったのだ。

 

 マサ爺さんが

 そのオス猫をおさめにかかった。

 年寄りだから私は怪我をしないかと

 ヒヤヒヤした。

 

 夜中でも喧嘩の声がすると

 あわてて外へ飛び出した。

 

 

 ブチ男が現れてから

 マサ爺さんは喧嘩をしなくなった。

 

 最初はブチ男と仲が悪かったけれど

 何回か

 本当に説教をするようにマサ爺さんが

 ブチ男に何かを話す場面があった。

 

 それから

 マサ爺さんは何も言わなくなり

 まるですべてをブチ男にまかせたようだった

 

 家の周りは平和だった。

 

 いかにブチ男の力が強かったのか。

 ブチ男の目が届いていたか。

 今になって私はそれを知った。

 

 ただの変な猫じゃなかったんだな。

 

 猫達の生活の

 バランスを取っていたんだ。

 

 猫には猫の生き方がある。

 当たり前の事なのに

 私は気が付かなかった。

 

 飼っている

 世話をしている。

 

 そんなおごったような気持ちで

 いつも自分サイドからし

 猫を見ていなかった。

 

 自分の都合で

 猫達の生活をコントロールしようと

 していた。

 

 それは多分

 まわりの目を気にしていたからだ。

 

 猫は邪魔者。

 

 住宅街では猫達の居場所はもはや無くなって

 しまっている。

 

 野良猫は悪者。

 

 でも

 猫達も生きている。

 なぜ同じ生き物の人間が

 猫を虐げる権利があるのだろうか。

 

 彼らには彼らの生き方がある。

 

 その生き方を

 私はブチ男から教えてもらった。

 

 最後まで

 自分の守った場所を気にかけていたブチ男。

 

 なんとかするから。

 

 マサ爺さんと

 残された猫達が生活出来るように 

 頑張るから。

 

 

 天国で見守っておくれ。

 

 ブチ男。